サービス設立のきっかけ
どういった社会的背景から生まれたものかというと、私は「働きたくても働けない」といった実に全体の5割の層にも及ぶ多くの企業の定年退職者の声に接してきました。また同時に「地域参画をしたいけどできない」といった声は全体の7割に及びます。 そうした現状にふれるなか、私たち現役世代がダイバーシティの中でもジェネレーションダイバーシティを促進し、さらに柔軟な働き方を推進しておく必要があると考えております。
“定年”という考え方をなくさなければ、本当の意味での改革は進まないという思いで、エイジレス社会の構築を目指します。
現状、多くの地域参加コミュニティがあるものの、高齢者側にまだまだ完全に届いていない現状があり、また、雇用面では、一部の元役員などをやられた方に限定し、定年退職後顧問としての活躍のフィールドはあるもののそれ 以外の高齢者を対象とした雇用職種は、まだまだ労働集約的な案件しかないのが現状であります
そういった現状に対して、成長著しいスタートアップ企業、地方創生につながる地方優良企業、 NPO法人、さまざまな選択肢としての就業先の情報提供にとどまらず、新たな社会的な仕組みとして、志向性を考慮した参加コミュニティ―のリコメンドとこれまで市場にでてこなかったシニア雇用案件(企画・管理などの事務的な仕事)の情報を提供し、定年退職後の暮らしサポートとして、やりがいのある仕事(週2日ほど)と志向性のあった社会参画(週3日ほど)のバランスを支援することで健康寿命をより長くすることに貢献していきたいと考えております。
これは、まさに人生100年時代のなかで個人一人一人がキャリアオーナーシップをもって、定年退職後も社会で活躍し続ける必要不可欠な仕組みであると思っております。
地域の雇用情報と地域の催しの情報が、シニアに行き届かない現状があり、行政と連携し、一元的に管理し、雇用情報と地域参画情報を一人一人のキャリア・志向性に基づいて届けるための社会的な仕組みを目指していきます。
人生100年時代が謳われるなか、直面する定年退職後のシニア層の現状に光を当てたサービスとして、エイジレスな雇用機会の促進と地域参画支援、新たな自分磨き支援(リカレント教育)を織り交ぜた、これまでにないに新たなアプローチでOne HRのメンバーの各社の人事部員がそのスキルを活かしたプロボノ活動として、課題解決にあたっていきます。
あわせて、シニア世代でだけでなく、キャリアを中断した専業主婦の方やパートナーの仕事を支えてきたシニア世代の奥様に対しても、私たちは性別、年齢に関係なく、サービスラインナップを整えていきます。
子供世代である私たち(40代前後)は、親世代の活躍を願っている、そんなことも視野に私たちが、親孝行としてこのサービスを親にプレゼントする、そんなことも素敵なことだと思っています。
マイインターンは定年を迎えた後の65歳からの働き方改革を推進し、エイジレス社会を構築していきます。
私は、これまでに、100年続く個人と組織の関係を創るためのHR版SDGsを策定、公開し、多くの賛同者を集め、それを社会に実装するために、経産省だけでなく大企業・スタートアップ・外資の人事担当者及び経営者、SDGs推進者、人材サービサーの方とともに、次世代人事部モデルを策定してきました。
他方、定年退職後から健康寿命までの期間の雇用システムについては、次世代の人事部機能の中でも喫緊の課題として テーマアップしていましたが企業内の人事部門でのみ考えるだけでは手の付けようがない課題であると思っております。
これまでは1つの企業だけで働くスタイルで日本の雇用システムは完結していました。 しかし今日、人生100年時代と言われるように人の寿命が延び、日本の雇用は65歳まで延長され、今後は70歳まで働く時代、いや、健康で あり続ける限り、働く時代になるだろう、と思います。しかしながら、高齢者が定年後の職探しの市場は成熟していないのが実状であり、社 会との接点という意味でももちづらいという声が多く聞こえきます。 そこで、私はミドルキャリア(元役員などではないキャリア)の定年退職者の社会参画(雇用機会及び地域参画機会)を促す仕組みが整備されてない現状を人事業界の社会課題(企業内人事やHR事業者でもアプローチすることが難しい)として捉え、その社会課題解決のための仕組みを構築することを目的として、マイインターン株式会社を設立しました。
年齢も性別も国籍も異なりますが 仕事で理解しあえる瞬間があります。また、年齢を重ねることで包容力と威厳をもって問題に立ち向かうことができます。
今日、長寿化の潮流として、2050年までに日本の100歳以上人口は100万人を突破、2007年に日本で生まれた 子供の半分は、107年以上生きる ことが予測されております。
あの葛飾北斎は、88歳まで絵を描き続けました。 いつの時代も意志があるところに道が開けていけるものだと思っております。 我々は、これまでどちらかというと、企業側のリストラ施策の一環として捉えられていたセカンドキャリア支援を雇用情報のみならず、地域への参画情報とあわせて、仕事だけでなく、地域参画など含めた志事への「シニアインターン」として様々な選択肢を提供していきます。
年齢はただのナンバーにすぎません。若々しく生きる・生きられる! このサービスを通じて、良かったなと思える人をひとりでも多く増やしていき、そんな仲間とともにこの日本を強くしていきたいと思います。 日本には「親の背中を見て育つ」という言葉があるように、 いかに楽しんで仕事しているかが孫、子どもの人格形成の上でも非常に大事になってきます。 定年退職後も活躍し続けられる社会の創造。 志事が楽しければ、人生も愉しい 、そんな価値観を持つ人をこの世の中にたくさん増やしていきたいと思います。